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脱色剤による変色直し


漂白剤を誤って使用して部分的に色が抜けてしまったという
ご相談を良く頂きます。

このケースの修正は結構やっかいなのです。
全体の丸染めでは抜けた部分と抜けていない部分の
両方が染まってしまうので色差を埋めようとしても
色の追いかけっこが始まってしまい、黒染めでしか
色差を完全に埋めれれないという事が良くあります。

漂白剤で色がまんだらになったTシャツを元色カーキで染め直しました。


漂白剤のかかった箇所は完全に差が埋まらず
色差が残っています。

元色にこだわらなければ濃紺や黒に染めてしまって強引に
色差を埋めてしまう方法がありますが
どうしても元色にしたいという場合はここで全体を一度ブリーチして
抜いた色目で色差を埋めてしまいます。


ブリーチしても完全に真っ白にはなりませんので
戻せる元色には限界が出てしまいます。淡い色での色戻しは困難となります。
今回のカーキに限っては赤味を抑える配合に気を付ければ復元出来ない色ではありません。

これで一旦抜いた色目で下地の色差が埋まりました。

この状態から再染色して元色カーキに染め直します。



まんだら抜けした色差が無くなり濃色へ染め直し無しで
仕上がりました。

どうしても元色をご希望される場合は
ブリーチ加工をご検討下さいませ。

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